天草の春の味覚ムラサキウニ
天草の春の味覚ムラサキウニ漁が、素潜り漁が盛んな熊本県天草市牛深町で始まり、漁師らが早朝から出荷作業に追われている。
4月1日解禁予定だったが、しけなどで6日に延期した。同町の裸[す]もぐり組合の漁師約70人が、午前8時ごろから一斉に出港。沿岸の水深2~3メートルの岩場で正午まで漁をし、直径5センチほどのウニを採った。海に面した作業小屋では、漁師や家族らが、オレンジ色の身を丁寧にかき出し、生食や塩漬け用に瓶詰めした。
同町の漁業、松本大作さん(56)は「今年はまだウニが少なめだが、色が良く味も絶品です」と太鼓判。ムラサキウニの漁期は5月末まで。市内23の宿泊施設や飲食店で開催中の食のイベント「天草生うに三昧」で堪能できる。