黄金のハモ
まだ 食べたことがない。いっちょう奮発するか。
夏の高級魚ハモの出荷が、熊本県上天草市大矢野町の天草漁協上天草総合支所で本格化している。「黄金のハモ」のブランド名で首都圏や関西へ送られるが、今季は新型コロナウイルスの影響による消費の落ち込みで、取引価格は、高いものも例年の半値以下で、1キロ2千~3千円という。
地元の漁師約20人でつくるハモ部会が、八代海ではえ縄漁によって捕るハモを15年前にブランド化。5月上旬~10月中旬が漁期で、出荷のピークは6、7月。今季は前年比2割減の約40トンを見込む。
同総合支所の荷さばき場では、生け締めしたハモをサイズ別に分け、出荷用ケースに入れる作業が続く。
今季は首都圏向けが減っている分、地元消費を促そうと、九州中央魚市(熊本市)などにも生け締め状態で出荷。販売課の江口美好課長(41)は「骨切りした加工品もある。脂が乗って食感の良い旬のハモを自宅で味わってほしい」と話す。(松冨浩之)